当院では、大切な家族であるワンちゃん・ネコちゃんに、より身体への負担が少ない手術・処置を受けていただけるよう、麻酔管理にこだわっています。
「高齢だから」「持病があるから」と不安を感じている飼い主様へ、当院が導入している高度な設備と、その理由をご説明します。
1. 「呼吸の質」まで可視化する、高度なモニタリング
麻酔中の安全を支えるのは、正確なデータです。当院では、高度な生体情報モニタ「AM140 type2(M2)」を導入しています。
この機器の大きな特徴は、「PVループ」という指標をリアルタイムで測定できる点にあります。 これは、動物の肺の膨らみやすさや呼吸の効率をグラフ化するもので、一般的な動物病院のモニターでは測定が難しい、非常に精細な指標です。
「ベンチレーター(人工呼吸器)」と合わせ、このPVループを常に監視することで、その子の肺の状態に合わせた最適な換気管理を行い、麻酔中の身体への負担を最小限に抑えます。
2. 人の医療でも主流の「セボフルラン」を採用
当院では、吸入麻酔薬として「セボフルラン」と「イソフルラン」の2種類を完備しています。
特に「セボフルラン」は、人間の全身麻酔でも主流として使われている、安全性の高い薬剤です。 導入している動物病院はまだ多くありませんが、当院では「目覚めが非常に早く、肝臓や腎臓への負担を抑えられる」というメリットを重視し、シニアの子や体力の落ちている子に積極的に採用しています。
3. 「痛み」を先回りしてブロックする(マルチモーダル鎮痛)
手術後の回復を早めるためには、術中の痛みを感じさせないことが不可欠です。
- 麻酔前投薬の工夫: 麻酔をかける前から鎮痛薬を投与し、痛みのスイッチが入るのを防ぎます。
- 局所麻酔の併用: 人の歯科治療などのように、患部へ局所麻酔を併用します。これにより全身麻酔の深さを浅く保つことができ、より安全な麻酔管理が可能になります。
4. 術後の回復を支えるICU「メニオスコンパクト」
手術が終わった直後のデリケートな時間は、東京メニックス社製のICU(集中治療室)「メニオスコンパクト」で過ごします。
酸素濃度、温度、湿度を1%単位でコントロール。呼吸が楽な環境で、静かに体力を回復させることができます。私たちは、手術が終わった後の「快適さ」まで含めて、医療の質だと考えています。
飼い主様へ
「うちの子に麻酔をかけても大丈夫だろうか?」という不安は、どうぞ私たちに預けてください。 人と同じ水準の薬剤と、高度なモニタリング技術を駆使し、一頭一頭に合わせた「体にやさしい麻酔」を追求しています。 まずは一度、お気軽にご相談ください。
杉浦犬猫病院
西成区 動物病院

